こんにちは!再生建築プランナーのトモノンです!
私の家にもあるのですが、皆様のご住まいにも色々なかたちで、各々の思い出が刻まれているのではないでしょうか?
例えば、幼き頃に溢れ出る芸術を表現するキャンパスとなった壁面に描いた作品や、思春期に沸々とした思いをぶつける度に増えていった傷や破損といったダメージも、時間の経過と自身の成長と共に、やがてそれがかけがえのない印となったりします。
今回の記事では、リノベーション工事の際にそんな大切な住まいの思い出の一部を活用し、「ポスターフレーム」にリメイクした実例について、ご紹介してまいります!
1.Prologue
Property
Property-02.
リノベーション工事がスタートし、内壁や間仕切り壁を解体し、柱を残した状態となります。
ここから、新たな間取りに合わせて不要な柱を撤去していきますが、再利用する柱を事前に選定します。
Property-03.
上記写真の通り、柱にはこの様なかたちで家の歴史や思い出が刻印されており、この住まいと住まう人によりデザインされたオリジナルとなります。
不要となった柱などの「解体材」は廃棄処分していまえばそれまでですが、思い出深い柱の一部を再利用することで、新たな価値が生まれます✨
2.Production
Factory
製作場所は地元の建具屋さんの工場となり、腕利きの熟練職人の手によってリメイクしていきます。
いつも私の無理難題なオーダーに、「これは困ったぁ…」とばかりに頭をポリポリとかきながも、しっかりと期待に応えてくれます(笑)
Complete
完成したとの連絡を受け工場に引き取りにいくと、元の柱に自然にデザインされたダメージが、リアルな「ヴィンテージ感」を放ち、オシャレで存在感のある「スタンド式ポスターフレーム」にリメイクされました✨
Bonus
スタンド式のポスターフレームを引き取りに行った際に、使用した柱材が余っているということで、追加で「写真フレーム」も製作してもらいました♪
裏面には、私が手掛けるオリジナル家具ブランド「ROFT」のロゴプレートも入れ、心ばかりのお客様へのプレゼントとさせていただきました🎁
※今回は製作の模様を撮影する時間が無く、その様子についてはお伝えできませんが、以前ご紹介した「AVラック製作」のブログ内において、作業風景の一旦をご覧いただけますので、ご興味のある方はぜひ覗いてみてください。
柱からフレーム材を切り出し後それを組合せ、元の懐かしい手触りや質感を残すため、あえて塗装はせずにそのまま仕上げとしました。
3.Interior
Display
何よりも目を引くのは、やはり長年にわたり自然とデザインされた傷や日焼けといったダメージやエイジングで、人工では表現できない唯一無二のその意匠性は、素材としてこれ以上のものはない逸品です。
そんな素材を活かして造られたポスターフレームは、お部屋のインテリアとして存在感がありながらもナチュラルに馴染み、空間の雰囲気を高めてくれています。
お客様は他にもお気に入りのポスターをコレクションされており、また、定期的にも購入もされるということで、フレームとのコーディネートの相性も含め、ポスターの模様替えを楽しまれるそうです♪
フレームにポスターが飾られると、その印象がガラッと変わりその良さがグッと引き立ち、空間のインテリとしても素敵なアイテムに仕上がりました♪
4.まとめ
本来処分される廃材が、お客様にとって思い出が詰まった柱だということもあり、その一部を無駄にすることなく再利用し、最終的に「ポスターフレーム」に生まれ変わりました。
昔の家に使用されていた木材などの材料は、現在よりも貴重なものや良質なものや使われいることも多く、リサイクルやリユースすることも可能です。
今回の記事をきっかけに、再生建築における理解を深めていただき、今後リノベーションを考えている方は、住まいの思い出や残したいものをリメイクし大切にしていただけたら嬉しいです。
昔の家に使用されていた木材などの材料は、現在よりも貴重なものや良質なものや使われいることも多く、リサイクルやリユースすることも可能です。
今回の記事をきっかけに、再生建築における理解を深めていただき、今後リノベーションを考えている方は、住まいの思い出や残したいものをリメイクし大切にしていただけたら嬉しいです。
そんな柱には、お子様が小さい頃に記したサインや、暮らしの中で自然とできた傷がデザインされていました。