衣裳部屋のある住まいと暮らし/収納リフォームデザイン vol.01

Reform

こんにちは!再生建築プランナーのトモノンです!

住宅には昔から和室には「押入れ収納」があり、洋室が主流になってからは「クローゼット収納」がポピュラーとなり、現在ではキッチンに隣接させたパントリー(食品庫)や、玄関エントランスにシューズクロークを間取り配置させたりと、住まいと共に収納スペースも変化進化をしています。

今回は、主に衣類の収納場所として利用していた「納戸」を、「衣裳部屋」として収納リフォームした施工事例をご紹介します!

では、さっそくまいりましょう!

 

1.Before

約3帖ほどのスペースがある納戸は、主に衣類の収納・保管場所として使用しており、画像に写っているタンスや、撮影時は工事前の片付け中により写っていない衣裳ケースが並び、ハンガーラックも利用しながら衣服を収納していました。
お客様はファッション好きでオシャレな衣服を多く所有しており、その保管方法環境改善するためご相談を受け、今回のリフォームに至りました。

 

出入口正面付近

出入口正面左側付近

出入口正面左付近

出入口正面奥側付近

 

一見してみると広さも十分で使い勝手も良さそうに感じますが、タンスや衣装ケースを使用しての衣類の保管において、収納量があってもどこに何を仕舞ったのかわからなくなる時があり、せっかくキレイに整理整頓をしていたとしても、お目当ての服をしている間に乱雑になりまた整理し直すといったことがあり、お客様はストレスを感じると共に時間の無駄に感じていたそうです。
また、室内は湿気が多く、冬場においては大事な衣服にカビが発生するといった問題もありました。

リフォームポイント

収納スペースのリフォームに際し、先に述べたNG箇所を含めたリフォームポイントをまとめました。
1.ストレスフリーな収納空間と方法へとリフォーム
2.カビの発生しない収納環境へとリフォーム
3.オシャレなインテリアデザインの収納空間へとリフォーム

4.デッドスペースを活かした収納リフォーム

5.予算を押さえた収納リフォーム

 

収納空間における「機能性の付加」・「環境改善」・「内装デザインの向上」・「低予算での工事」が、主な5つのリフォームポイントとなります。

 

2.Construction

お客様のお悩みを改善し、希望を叶える収納リフォームのプロセスを解説していきます!

 

内装仕上げ

低予算でデザイン性のある内装仕上げとするため、既存の壁面の上から「OSB合板」を仕上げ材として張ることで、そのテクスチャーがオシャレなインテリアとしてそのままデザインされ、費用を抑えながらより高い意匠性が得られます👍
収納システム
衣類の収納方法に採用したのは「可動式収納」となり、収納するものに合わせて高さが自由に変えらるのはもちろん、棚板やパイプハンガーは増やしたり減らしたりカスタマイズが出来るため、自分仕様オリジナルな収納をデザイン出来ます♪
例えば、「Tシャツなどの丈の短い服の衣類掛け」+「コートなどの丈の長いアウター掛け」の、パイプハンガー2段式収納や、「上段や下段にバッグ等の小物置き」+「衣類掛け」といった、収納棚とパイプハンガーの組合せ収納や、アイデア次第で拡張性もあります👍
これまでの収納法と異なり、基本的にはハンガーラック収納となり、衣類を掛けるだけといったシンプルな方法により、「整理しやすく見つけやすい」収納リフォームをプランニングしました✨
照明デザイン
夕刻時や夜間において、ストレスなく服を探したり仕舞ったり出来るように、ライティングダクトレールを配置し、スポットライトによるライティングをプランニングしました✨
それにより、可動式収納箇所に効果的に光が射し、室内全体の明るさも確保できます。
また、照明器具は簡単に増設交換が可能となり、より室内を明るくしたい時や、ポイント的に照明を当てたい時にはライトを追加したり、インテリアのイメージを変えたい時にはデザインの違うライトに模様替えしたりと、フレキシブルな使い方が出来ます👍
因みに、今回セレクトしたスポットライトは、マットブラックなワイビングに銀イブシのダイカストがシックな印象で、アメリカンクラシカルなヴィンテージ感が空間の雰囲気を高めてくれます♪

 

空調設備

衣類へのカビの発生を抑制するため、壁面にパイプファンを新設し、室内の換気を良くするための対策を図りました👍
湿気対策による室内環境を改善することで、大切な衣服の保管場所として機能性を向上させることはもちろん、快適健康的な生活に繋がります✨
CDラック

階段下のデッドスペースには棚板を設置し、ファッションと共に音楽好きなお客様のCD置き場に♪
大量のCDコレクションが収納可能で、服と共に好きなものに囲まれた空間は、ホビースペースとしても楽しめる場所となりました✨

 

リフォーム前の問題点を解決しながら、更なる価値を付加しより良い空間とするため、リフォームにプラスαのプランニングをしています。

 

3.After

大切な衣服の収納空間として、室内環境の改善を図りながら機能的利便性があり、内装のデザイン性にもこだわった収納リフォームをご覧ください👇

 

出入口正面付近

 

収納空間の出入口引戸を開けると、正面に棚板ラック(2段)とハンガーラックの組合せによる収納コーナーがお目見え👀
収納力があるため衣類のみならず、バックやスニーカーの空き箱を置いたり、ぬいぐるみやオブジェなどもディスプレイ可能です👍
出入口正面左側付近
出入口正面右側の壁面にはハンガーラックが2列配置され、丈の長い服やコート類の収納コーナーに🧥
換気扇も新設され、湿気による衣類へのカビの発生の心配もなくなりました👍
出入口正面奥側付近
出入口正面から奥ばった場所にもハンガーラックをレイアウトし、その隣の階段下はCDラックコーナーに♪
収納スペースでありながら、ファッションも音楽も好きなお客様にとって、特別なプライベート空間でもあります✨

アパレルショップを思わせる雰囲気が、「収納」というよりも「ディスプレイ」するといった感覚で、自然と整理整頓が出来ると思います!

 

まとめ

今回は収納リフォームについてご紹介しましたが、ポイントとしては「何をどのように収納したいか」となり、それに合わせて収納方法室内環境の改善を図り、その結果機能的利便性が向上することで、日々の生活も快適になります。
また、内装デザインにもこだわり、オシャレでテンションの上がる空間にリフォームすることで、楽しい収納ライフが過ごせることでしょう。
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